イカもの旅行記 in Beijing 2日目

朝早くからバスに乗せられ、ど田舎脱出!
車窓から景色を眺めていると・・・ 長距離大型トラック、無造作に置かれた野菜販売車・・・「テレビでみる中国」を実感。


高度成長期を迎えた中国では、貧富の差が拡大している。ヨン様いわく「北京中心部の平均的なサラリーマンの月給は8万円くらい、一流企業なら12万くらい」とのこと。バス初乗り運賃が1元(17円)の中国では、それだけあれば十分じゃない?と思うが、北京市郊外の生活をチラ見すると、それはほんの一握りの人なんだろうな。


どんどんと、バスはすすむ。明の十三陵(世界遺産)のうち成祖永楽帝(明第3皇帝)の墓、長陵(ちょうりょう)へ。十三陵中、最大かつ最古の墓と聞いていたが、入り口の広場には大型スクリーンが設置されている!!なんだ、この取り合わせは!!そもそも皇帝の墓に大型スクリーンを設置していいのか!?・・・いや、百歩譲ってよかったとしても、その発想自体が理解不能だわ。


左は長陵パーキング前で、桃を売っている人達。右は観光客が通るとその国の言葉で呼び込みをするおばちゃん達。この真横に交番がありますが、警察官は何も注意しない。もしこれが金閣寺だったら、しょっ引かれてるぞ。

その後、ランチ。レストランにもお土産物屋がくっついていて、しきりに観光客に商品をすすめる。左は七宝焼の制作工程を紹介し、購買促進をするところ。右はさきほどの長陵で「お尻を触るとお金持ちに、頭を触ると長生きできる」という龍の子供の石像に群がる現地の観光客達。
う〜〜ん、なんだか「お金至上主義」なところだな。


次に連れていかれたのが、西太后離宮である頤和園(いわえん)。これまた世界遺産のミーハースポット。う〜ん、美しい。


ところで。
経済成長めざましい中国、特に北京では、既に車社会に突入し以前のような自転車の大群は見ることがほとんどなくなった。ヨン様いわく、若者はお金を貯めて、こぞって車を買うのだそうな。今は一人っ子政策で、子供が一人しかいないので、家や車の頭金を親に出してもらうケースもあるらしい。北京の若い女性の結婚相手への条件は「持ち家」「自家用車」だそうで。日本でも「持ち家」を条件にしている人はほとんどいないと思うのだが・・・(^ ^;)またお金ですか・・・。

左はニッサンTEANAの看板、右は恐ろしくたくさん建築されている高層マンション。

昔、北京のお堀の内側に土地を持っていた人達は、堀の外側の新築マンション群へ移り住み、その差額で車を買うとか。今 中国では、「株」「不動産」「骨董品」の投資がブームになっており、日本では崩壊した「土地神話」も中国では健在だ。(たぶんあと10年〜20年くらいか?) ヨン様も、「友人が株で数千万儲けた」とか「地価が急激に上昇しているから、不動産は資産価値がどんどんあがっていく」・・・等、むか〜〜〜〜し聞いたような夢物語を熱心になさっていた。さすが新興国。バブル全盛というべきか。
車の方は、フォルクスワーゲンヒュンダイ、もちろん日本車も多かった。台数でいえば輸送費が安いのか韓国車が多いような気がした。



そんなわけで、車社会の北京市内はいつも大渋滞である。しかも運転が尋常ではなく荒い!!どの車も指示器すら出さないで、自由自在に車線変更を繰り返し、車間距離が少しでも開いていようものなら、容赦なく割り込んでくる。自動車教習所を卒業してからも、実際の運転を習う学校があるのだそうで、そこでは「割り込み」「追い抜き」等を中心に教わるらしい。なんて恐ろしいところだ。


あと、北京市内はバイクの乗り入れが禁止されている。一部の許可のあるバイクのみ走ってよい。・・・となれば、やはり自転車は今でも大活躍する。道路には自転車専用車線もあるくらいだ。また、自転車も歩行者も好き勝手に進んでいくので、事故になりそうでめちゃくちゃ怖い。

北京はバイクの乗り入れができない・・・・・・そこで遵法精神のうすい(笑)中国人は何を考えるか?それが↑真ん中の写真、原動機付自転車である。見た目ほとんどバイクと変わらないが、一応は自転車扱いになるらしく、登録番号も許可のプレートもつけていない。

さて、北京中心部にくると、やっと圏外だった携帯もつながるようになった。DoCoMoの不通情報に偽りなしだな。夜は定番観光スポットの京劇鑑賞。

なんと、チケットを買うと役者達が化粧をしている場所まで入って写真を撮ることができる!(写真右)これには唖然(*;∴゚_ゝ゚)ええ〜。お金を払ったら、そんなことまでして良いのですか!?
伝統芸術の京劇役者もパンダ扱い。恐るべし、中国。

さて、京劇鑑賞を終えた後、ありえない建造物のライトアップ(↓)を見ながら、ホテルに帰る。
※日本では下からライティングする程度なのに、中国ではパチンコ屋よろしく電飾がギンギラしている。
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今日からは超豪華ホテルで宿泊。農村部では、北京で消費される水を確保するため、農業用ため池の水すら使えずにいるという。しかし、このホテルの大きすぎるバスタブは、ジャンジャン水を出してもなかなかイッパイにならない!
この矛盾。なんだかな〜(-_-)