【3日目】エリアマーケティング万歳!

そんなこんなで、松山最終日。お休みが過ぎるのは早いものだ。


私達が宿泊したのは「オールドイングランド」と名前がつく洋風のホテル。直前に予約して、こんな素敵なホテルにたった10,000円くらい(夕食なし)で泊まれたのは幸運としか言いようが無い。ホテルの前にはイギリス風衣装のベルボーイが迎えてくれる。インテリアも高価そうなアンティークばかりで、女性に喜ばれそう。

こういう演出って中途半端になりがちだが、食器から公衆電話まで、隙なくこだわっているところが何より良かった。なんでこんなにリーズナブルなんだろう?って不思議になるくらい素敵なホテルで大満足。[es]で再生するボサノヴァがよくマッチして素敵な時間を演出〜♪て感じ。



チェックアウトして外にできると、残念ながら小雨模様。自転車で道後温泉駅まで行き、その後は路面電車で観光することに。道後温泉駅に着くとちょうど12時。駅前のカラクリ時計の前に人垣ができている。

「坊ちゃん」の登場人物達が次々と登場するカラクリ時計の前には、マドンナさんも登場して、サービス満点である。
畳み掛けるように、道後温泉駅には「坊ちゃん列車」と呼ばれる伊予鉄蒸気機関車をかたどった路面電車が登場する。しかもご丁寧にも、「坊ちゃん列車」と書かれた案内板の前でデモンストレーション。記念撮影タイムが盛りだくさんで、観光客は大喜びである。

そして「坊ちゃん列車」の車内アナウンスでは

松山市内を走る伊予鉄道路面電車は、夏目漱石の「坊ちゃん」の中で「乗り込んで見るとマッチ箱の様な汽車だ。ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければならない。」 と紹介されております〜

だそうな。
それって、皮肉られているのでは!?そんなに嬉しそうにアナウンスする内容なのか??(°〇°;) 思わず友人と顔を見合わせて苦笑してしまった。(;^_^ A


そして昨日の「プリン」=市内をぐるりと周る伊予鉄のプリン色の路面電車は、驚くことに、3〜4分おきくらいにやってくる!( ̄□ ̄;) なので、電車を待つということがない!大阪では考えられない・・・。
さらに市内を巡回するバスや伊予鉄グループのタクシー等、どれに乗ろうか迷うくらい。

小さな観光地だけに人の流れが決まっているので、集中させれば効率もよく、かつ顧客満足度も高い。しかも、この街の鉄道はすべて伊予鉄である。シェア100%(マーケット占有状態)てなわけで、非常に効率よくエリアマーケティングを行うことができる・・・てなわけか。

しかし。夏目漱石といえば江戸っ子。他所で生まれた文豪が、自分の元職場を舞台に小説を書いただけで、その後の観光資源が確保できるなんて、他力本願というか何というか・・・・・・(^^;)温泉という地の利もあるが、何よりの人気の秘密は、街や地元企業あげての観光事業が、松山を一大テーマパーク化させているのではないか・・・と思ったり。いや、昨日の松山城といいこの観光環境は素晴らしい。